顔のたるみの原因は、肌の乾燥と皮下脂肪の減少だと考えられています。しかし、乾燥は顔のたるみを作るだけでなく、老化を促進させます。健康な肌を保つために欠かせないエラスチンやコラーゲンは、繊維芽細胞という皮膚細胞で作られます。肌が乾燥すると、この線維芽細胞の働きが悪くなります。
美肌に欠かせないエラスチンやコラーゲンが不足すると、肌の弾力性が失われ、顔のたるみの一因となります。また、顔のたるみは、顔の皮下脂肪が減少することによっても生まれます。私たちの体には、皮下脂肪組織の働きが低下する部位がありますが、特に目元はその傾向が強くなります。加齢とともに皮下脂肪組織が弱くなるため、目元のシワが深くなったり、目が落ち込んだり、顔がたるんだりするわけです。
加齢は誰にとっても避けられないものですが、乾燥対策は日常的に行うことが可能です。美容液などで顔のたるみを解消しようとしても、肌が乾燥しているとコラーゲンが力を発揮できず、なかなかたるみが解消されません。毎日のスキンケアで、乾燥を防ぐことが必要です。お風呂上りにしっかり保湿をして、決して肌を乾燥させないように気をつければ、きっと顔のたるみを解消することができるはずです。
顔のたるみができやすい人は、そのような原因を持っている人ですが、その原因についてご紹介します。内臓が弱いと顔がたるみやすくなる血流の半分は内臓で作られるため、内臓が弱いと血流も悪くなります。内臓は食べ物から栄養を吸収しているので、胃や腸が弱いと栄養を吸収できず、栄養状態が悪くなります。
栄養状態が悪いと筋肉も弱くなるので、顔がたるんでしまうのです。内臓が弱く、顔がたるんでいる人は、食事の際によく噛んで食べ、消化を良くし、筋肉を使うようにすると効果的です。また、血行不良の人や冷え性の人も顔がたるみがちですが、これは血行不良が血流を悪くし、栄養が十分に行き渡らなくなるためです。そのため、必然的に栄養状態が悪くなり、筋肉が衰え、顔がたるんでしまうのです。このような冷え性で血行不良の人は、なるべく体を冷やすものを避け、適度な運動をすることが大切です。
また、運動不足や長時間同じ姿勢で仕事をすることも、顔のたるみの原因になりがちですが、これは体をあまり動かさないため、不摂生になり筋肉が衰えてしまうからです。無表情な人も同様です。顔のたるみを解消するためには、顔の下半分を動かすことが大切です。無表情の人は口角が下がっていることが多いのですが、これは重力の作用で顔の皮膚がたるんでいるためです。このような顔のたるみを解消するには、意識的に口角を上げるようにすること、そして何より表情豊かにすることが大切です。